自尊の鐘


 この鐘は昭和26年3月、当時の韮崎中学校の卒業生が卒業記念品として贈ってくれたものです。さらに、昭和61年度の卒業生が卒業記念品として贈ってくれたものが現在使用されています。これに学校の校訓である「敬愛自尊」の「自尊」をとって「自尊の鐘」と名づけました。以来この鐘は、毎朝始業前に打ち鳴らされ、自尊の心を養う一瞬となっています。ですから、この鐘を聞くときは、先生方も生徒も一同静かに昨日の生活を反省し、今日をどの様に過ごして自分を高めていくかの瞑想の時間になっているのです。自分一人では生きていけない、自国一国では生きていけない相互依存関係の確立されつつある国際社会において、「人をうやまい、いつくしみ、自分自身を尊び高める」すなわち「敬愛自尊」の心を日々の実践に重ねていくことが21世紀に生きる大きな力になるものと信じます。